mimotoxmimoto

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのmimotoxmimotoのレビュー・感想・評価

3.4
ベニシオ・デル・トロ演じるアレハンドロとジョシュ・ブローリン演じるマットの一筋縄じゃいかない友情映画であり、責任の在りかが不明で現場が振り回される地獄の仕事映画であり、sicario誕生の前日譚だと思った。

おもしろかったかと聞かれたら、そうでもない、と言ってしまう感じ。

監督がドゥニ・ヴィルヌーヴじゃなくても脚本はテイラー・シェリダンだし、ヨハン・ヨハンソンは亡くなってしまったけど、音楽は、IMDbで確認する限り、恐らく一緒に仕事をしていたのだろうヒルドゥル・グズナドッティルさんという方だったので、前作と同様なトーンを期待していたため肩透かしを食らった。前作の、異様で、唯一無二の、重苦しい緊張感とは無縁だった。

緊張感があればいい映画なわけではもちろんない。でも、緊張感を持たせようとしている演出でありながら、脚本がまったくそれと合っておらず、作品を通して居心地の悪い感じがあった。

あと、死体とか血だまりとか、次のシーンにもあるはずのものが映っていない気がした。時間の経過と物理的距離も気になった。

ああ、前作が好きよ、って感じ。
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