わだげんた

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのわだげんたのレビュー・感想・評価

3.8
「デルトロ撃ち」ってかっこええな。予告でも使われてるやつ。

確かにベニチオ・デル・トロが見せる銃の撃ち方がとっても独特で、セミオートマチックの銃をフルオートマティックに魅せるテクニックらしいですが、銃に詳しくない僕が見ても、痺れましたね。

『ボーダーライン』の続編の本作。
前作でいろいろ決着はついていたので、続編そうするのかな、と思ってたらなるほど、こう来ましたか。

前作か続編か、好き嫌いが別れるみたいですけど、僕は続編の今作の方が好きかも(^^)!

冒頭のテロシーンから度肝抜かれて。
凄く自然に観客としてスーパーに入った犯人の自爆テロ。もうこのシーンから何が起きるんだろうと、ドキドキしながら物語に入り込んでいき…。

前作の主演のエミリー・ブラントがキャスト一覧になかった一方で、ベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンの名前があったので、この二人を中心に物語回すんだろうな、と思ってましたが、なにやら二人で凄いミッションに取り組むらしく…。

米国内のテロ行為に協力したのはメキシコの麻薬カルテルらしいと判断したアメリカのお偉方が、麻薬カルテルの壊滅を狙って、敵対する二つの麻薬カルテルに抗争させる作戦を選択。

その作戦とは、一方の麻薬カルテルのボスの娘を誘拐して、敵対する組織が誘拐したと思わせて喧嘩させるって!

で、娘誘拐したのがアレハンドロ(デル・トロ)とマット(ジョシュ・ブローリン)。

ところが、娘誘拐したものの、アメリカのお偉いさんからの指示が二転三転し、マフィアの娘を殺すようにアレハンドロとマットに命令がくだるが…。

ってお話。

そこからのアレハンドロはその命令を拒絶し、娘との二人旅(?)に。どこか「ローガン」のようでもあり、メキシコの荒野の風景とあいまって、なにやらかもし出されるやさぐれ感が映画の雰囲気ととてもあっていて、とても良いです。

また、娘のキャラも良くて。登場シーン、学校での同級生との喧嘩シーンのガチンコぶり! さすがマフィアの娘!
グーで顔面いきます(笑)

さて一方で、サブストーリーがあります。
麻薬カルテルで働くことになった青年の物語。

この青年が、紆余曲折ありながらも成長していって、ラストではとんでもない出来事に出くわすという、見事なサブストーリーの回収っぷり。
いったい、どうなるのよ、この後??? って思ったり。

しかし、マットとアレハンドロのキャラはとても良くできてますよね。また二人に会えるかなぁ。
わだげんた

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