冒頭からのテロのシーンにびっくりしました。
接敵すれば始まる銃撃戦。
怒号が飛び交い、銃声が鳴り響く。
今作はそんな印象でした。もちろん、テイラー・シェリダンの渋くて重厚な脚本に乗せてですが。
もう一つの特徴としては、アレハンドロは少女を、マットはアレハンドロを思いやるといった心の要素があるというところでした。
前作は人と人は驚く程サバサバしていて、アクションの見せ方にしてもリアリティを持たせて「もし現実で起こったら」という目で見せることでそのエグさが際立っていました。
ですが、今作はそんなブルッとくるエグさではなく、
少し大袈裟でも凄惨なエグさが目立ったように思います。
分かりやすく表面に出るエグさ、そして心が見えたことで少し人間味が出てきたマットとアレハンドロが、この2作目での注目ポイントでした。
また前作同様、マット達CIAだけでなく、
カルテルの少年からの視点でも見せられることで映画に奥行きと深さが出ています。しかも今回は演出の為のものではなく、しっかりとストーリーに関わる形でその手法が使われています。
もう少し続いてシリーズ化しそうな「ボーダーライン」。これからもどのよう続いてどのようにハラハラゾクゾクさせられるのか楽しみです。