tomohironoda

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのtomohironodaのレビュー・感想・評価

4.5
ずっと気になっていたが見ていなかった作品。
ある雑誌で映画監督が絶賛していて、やっぱり見なきゃって思い見てみたら
満足しかない出来!
完全に見落としていた。
見終わった後、こういう映画好きそうな友人に見た?見てないならすぐ見てって伝えたくなるほどの完成度。
って、これ続編であることに
この2を見た後に1があることを知る。
似たジャケットがあるなと思っていたけど
あれ1だったのね〜状態。
すぐに1も見ます。
デルトロますます好きになったわ〜。

後日1「ボーダーライン」を見て。
このボーダーライン ソルジャーズデイは
ボーダーライン2とされているが
2は完全なるエンターテイメントであり
映画の本質は1と2とでは全く違った。
1はもっとしっとりとスローに問題定義や人情描写が描かれていたと思うけど
2はエンタメ色を強くだし疾走感とドンパチ感が強い作品に。
好みの問題だが2の方が大好物でした。

そして1番気になるのがタイトルで
原題はシカリオ
1の冒頭でシカリオの語源は熱心党
武力をもってローマ帝国の侵略に対抗した革命的組織と説明があり
これはアメリカ側から見たらメキシコマフィアのことだし
メキシコ側から見たら完全なアメリカのことだし
シカリオのもう一つの意味
暗殺者も
デルトロのことでありアメリカのことであり
メキシコマフィアそのものの名称でもあり

原題のほうがやはり内容を深く感じることができる。
だって無差別に殺しちゃう、恐ろしいことすぐ考えちゃうアメリカも
なかなかの殺戮者じゃーんてな具合に。

一方邦題のボーダーラインも
国境間問題と
何より国境を使った演出が素晴らしく興奮材料になっているので
これはこれでなのだが
誰をさしてのシカリオなのかという
タイトルから見れる問題定義は
ボーダーラインだと少しボケる印象を感じた。

つらつら書いたが
1も2も素晴らしい映画だった。
最高!
そして大好物。
これを見るとデルトロのこと3倍好きになること間違いなし。
tomohironoda

tomohironoda