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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのがとのレビュー・感想・評価

3.5
ボーダーラインの2作目。今回は前作に出てきたマットとアレハンドロの物語。
中身としては、アメリカ国内で自爆テロが発生し、その犯人がメキシコからの違法移民であると判断した政府が移民を取り仕切っているメキシコの麻薬カクテルを混乱させ、戦争を起こさせるようマットとアレハンドロに指示。二人は麻薬王の娘イザベルを拉致し、別組織の仕業にするために行動を行うが…という感じです。
今作は前作とは違い、ケイトのようないわゆるよそ者がいないため、国外での射撃などの違法行為も躊躇なく行われます。
なので前作からすると少々荒っぽい展開がありますが、個人的にはそちらの方が取り締まってる感じが出て良かったです。
また、マットとアレハンドロが別々に行動し始めてからは互いの心境に変化が生じ、それぞれの想いで動く姿は「この人たちにも正義があったんだな」と少し安心しました。
特に、イザベルと共に行動するアレハンドロの心境が徐々に変化し、敵討ちの為にどんなこともしてきた冷酷な男が一人の少女をなんとしても守ろうとする姿は観ていて何とも言えない気持ちになりました。何もなかった世界線で生きていれば彼は絶対良いお父さんになってたハズ…
そしてどうにでも捉えられるラスト。あれはどちら側の人間になったのか、続編があれば判るとは思いますが、このまま終わると実にモヤっとしてしまう感じが良いですね。むしろこのまま終わりでも良い…
ダーティーな空気感でスッキリしない映画が観たい!と思う方にはオススメできる映画です。なんだったら前作を観なくても問題なく入れるので、「前作から続けて観るのもなぁ…」と二の足を踏んでいる方は思い切って観てみてください。

てか少年は射撃うますぎやないですか。あんだけ動いて頬だけを抜くって相当な手練れですわよw
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