No.2863
「ボーダーライン」の続編。
監督はヴィルヌーヴから代わっているが、デル・トロとジョシュ・ブローリンのコンビは続投しているので、
やっぱり面白い。
終わり方がいい。
前作の音楽はヨハン・ヨハンソンが担当していたが、彼は惜しくも2018年、この続編が公開される前に他界。
そして続編では、そのヨハンソンの弟子にあたるヒルドゥル・グーナドッティルが担当。この音楽がまた素晴らしい。
重低音を軸にした、不安感をあおり続ける不気味でおどろおどろしい音楽は、この師弟の真骨頂なんだろう。
ヒルドゥルさんは、ご存じの通り「ジョーカー」で今年見事アカデミー作曲賞を受賞した。
映画ファンにとって、今一番注目すべき作曲家の一人かもしれない。
それにしてもデル・トロの不死身さは、戦慄を通り越して、滑稽さと紙一重かもしれない。
あまりにも鬼気迫りすぎて笑いそうになってしまう。もちろん、凄すぎて笑うしかない、という意味。