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ヘル・フロント 地獄の最前線のbluemercenaryのレビュー・感想・評価

3.9
通称"春季攻勢"直前の4日間の物語。
スタンポープがラーリー部隊を志願した際、上層部は難色を示していた。
それはラーリー少尉がスタンポープが知るラーリーではなかったから。
塹壕から僅かに顔を出しただけで狙撃される最前線。
後退を許されない現場で指揮する極限の緊張感が、彼をアルコール中毒にしてしまった。
塹壕内で繰り広げられる人間物語が、青年将校スタンポープを次第に変えていく。
密室劇的展開の圧迫感から、一気に蹂躙された戦場を俯瞰で迎えるエンディング。
虚無感、無常観半端ない。
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