ベンジャミンサムナー

レゴ(R)ムービー2のベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)
3.5
「この歌 頭にこびりつく~よ♪
この歌 頭にこびりつく~よ♪
この歌頭にこびりつく~よ♪」

前作の監督が脚本を手掛けてるので、手堅く、決して悪くない内容。
ラプトルが一匹ずつ襲われたり、ダクトの中にジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)がいたりといったパロディギャグには相変わらず笑わせられる。

…でもなぁ、前作があまりにも傑作過ぎたのでどうしても見劣りしてしまう。(前作のラストから始まるので独立した一本の作品として見るのは不可能)

前作はブロックシティに始まり、西部の町、ユニキャットの王国、レゴでできた大海原と、目まぐるしく展開されるバリエーション豊富な映像だけでも十分楽しませてくれるが、本作はちょっと視覚的に喰い足りない。

「実は真の黒幕は…」というどんでん返し的展開もあるが、これも「実はこの世界は…」という前作のどんでん返しに比べると明らかに弱いし、レックスの正体は登場した時点で髪型(分け目から飛び出てる二本の毛)と声で察しがつく。

「創作とは何か?」という前作のテーマは″レゴ″という題材とも密接にリンクしてたが、「他者との共存」というテーマは普遍的であっても″レゴ″との関連性は薄い。

『レゴ バットマン』や『レゴ ニンジャゴー』はともかく、やはり『レゴムービー』は続編で前作を超えるモノを提示する余地のない一回こっきりの名作であることが分かった。

あ、エンドクレジットは前作よりグレードアップしてて楽しかった(歌詞も含めて)。