Maikyo

君が君で君だのMaikyoのレビュー・感想・評価

君が君で君だ(2018年製作の映画)
3.5
劇場にて。

熱量がすごい・・・主役3人のパワーが、本当に。
池松くんはもう何も言えないし、大倉さんの間と声色、満島くんのわざとらしく見えない底抜け突き抜けな演技、やばい。
高杉くんと池松くんのシーン、池松くんに喰われんじゃないかと思ったけど、全然だった。高杉くん負けてなかった。互角にやり合うというより、うまくかわして隙を突く感じ。そこにまた池松節が潰しに来て、またかわして反対から攻めるような、ハラハラとするやり合いが最高だった。
ストーリーは賛否両論あるのだろうけど、私はこれは純粋な愛の部類に入ると思った。これを正しく、ストーカーじゃん、とか犯罪じゃん、と観る人は、ただ気持ち悪いだけで終わるんだろうな。

尾崎の、好きな人の好きなところだけじゃなくて、悲しいこと、きらいなこと、本当は自分の理想とはかけ離れていること、全てを受け入れて可愛いと思えること、狂気的だけど一つの好きの形として、あり得ると思ったしすごいと思った。理解し難いけれど、究極を突き詰めればそこに行き着く気もしないではないし、理論的には筋が通っている。
好きな人が悲しかったら笑わせてあげたい、危なかったら救いたいという、普通(というのが正しいかはわからないが、今の世の中の多数に近いという意味で)だったのは、一番は龍馬なのかな。だから、鎖もかけていた。自分がそちら側に行かないように。
3人とも、好きな人のなりきりの拗らせという言葉なんかじゃくくれないくらいに三者三様だったし、その3人をかろうじて繋ぎとめていたのは女の子に対するの想いで、だけどその強さや想いの根本はそバラバラすぎるほどにバラバラで。
お前はただそばにいるだけじゃん、お前はそばにもいれねぇじゃん、のセリフがぐっさりきた。なにをいいとするのか、なにがいいとされるのか。

女の子は、確実に愛されていたと私は思ったよ。

観てる間は笑えるけど、終わった後には~疲れた・・・とどっしりくるな。