このレビューはネタバレを含みます
いわゆる"良い"映画ではなくて、かなり偏った、作家性の強い映画だと思いました。
きっと受け付けない方はいらっしゃると思います。
けど、全く受け付けない方が少しでも耳を傾けたり手を差し伸べたりできたら少しは世界がいい方向に向かうのかな、みたいなわけのわからん事まで考えてしまいました。それは観た人の自由だ。
自分も受け付けない部分はあったし、びっくりした。髪の毛は食べれないわ。
好きだったら少なからず自我が働くしそれが好きって事だと思うし、尾崎もそれは頭でわかっていたけど自分の事を騙していた。
僕がそれを思ったのは自分に鎖をつけるシーンや、自分の顔を手鏡で見てしまうシーンでした。
見方を変えたら完全にサイコホラーでした。見方変えなくても怖ッて思う場面はありましたけど。
でも、キムコッピからしたら本当人生全て変わるくらいの大事ですけど、結ばれてくれねえかなあと思ってしまう自分もいました。
キムコッピが自分の写っている写真達を剥がしまくるシーンで誰⁈誰⁈って言っていたのが印象的でした。
それだけ自分も変わっていってしまってるのを自覚してしまったんだろうか。
単純に尾崎の階段落ちは笑った、すげえ。
結局こんなに書けているという事は自分にとって意味のある映画だったのだと思う。