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君が君で君だのzonomanのレビュー・感想・評価

君が君で君だ(2018年製作の映画)
3.5
とてつもなくカロリーを消費した気がする。
"純情"とは何かと考えさせられる作品。

尾崎・ブラピ・龍馬が創る"ソンを見守る城"での出来事がメインに展開されるが、尾崎役の池松壮亮さんの演技が凄まじい。。(同性から見ても鳥肌級の演技力)

始めは全く感情移入できなかったものの、次第に3人の異常なまでもの"純情"に惹き込まれていく。しかし、目を覚ましたかのように国は壊れ、この暮らしは終わりを迎えてしまう。
引越のシーンでは少し寂しさを覚えたのも束の間、ラストの空港でタクシードライバーに放った台詞で、これは"異常"だと確信させられる。

ストーリーは3人の"城"が出来上がった状態から始まっており、以前の描写は基本回想で描かれる為、どの様にして"城"が完成していったのかが少し解りづらかった。

"愛する"とは何だ、干渉・受容・見守り・崇拝、様々な形の波が一気に押し寄せた気分で、改めてカロリーを使う作品だと感じました。
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