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クレイジー・リッチ!のnhr703のレビュー・感想・評価

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)
4.0
ハリウッド制作のオールキャストアジア系ラブコメ!

実は観たかった映画が2週連続で満席のため席取れず…。せっかく水曜なので話題になってるし観てみるか、くらいの軽い気持ちで観た。のに、なにこれ面白い!(笑)

彼氏が実はシンガポールの由緒正しき旧家(決して成金じゃないここがポイント)の超セレブ御曹司だった!ということがわかってわちゃわちゃする話。


基本的にはクスっと笑わされるシーンもたくさんあって、非常にパワフルな映画。だからまさかあの場面でうっかり泣いてしまうとは思わなかった…。泣くとは…。涙


王道のラブロマンスをきっちりおさえながらも、ウィットがかなり効いているというか、甘いだけじゃない。
やたら登場人物が出てくるのにひとりひとりのキャラの濃すぎて笑っちゃうくらい。
中でも親友役のペクリンはファニーで異彩を放ってたし、イトコも気高さと切なさが入り混じってて超カッコいい女。オリバーなんて南キャンの山ちゃんにしか見えなかった。。


ラスボスはやはりエレノアですが、ただの嫌な母親じゃない。彼女にも歴史があり、守るものがあった。だからこそ憎めない。
そして良い人そうに見えた祖母がお母さんにかける言葉が地味に酷くて、「こういうのが原因ですよ……。嫁姑の負の連鎖は…」と思ったりもしたり。


格差問題だけではなく、この映画は文化面や移民問題なども根深い。アジア系vsアメリカ人というところもあり、主人公を「バナナ」と揶揄する(見た目は黄色、中身は白。つまり黄色人種と白人をかけてる)のも中々興味深い。「アメリカ人は自分の幸せを追い求める。私たちは犠牲を払って長く続いてるもの(家族)を守る」とか。

まあ主人公が若いながらもNY大学の経済学部でゲーム理論の教授、ってどんなチートだよ、そんな立派でもだめなの??シングルマザーっていったってこんなに立派なのに??って思ったりもした。


ラストは伏線をキレイに回収!
結局大事なこと解決してなくない??とも思わなくもないが笑、気持ちの面では全然違うかも。
麻雀がまるでポーカーのごとく「ルールわかってて当然だよね?」的に超重要シーンで使われてるのも衝撃。あれわからないだろ!笑

「お断りしました。私を選べば家族を失う、家族を選べばニックは一生あなたを許せない。彼から家族を奪わないために、私が選んだ」「覚えていてください、あなたがいつか孫に囲まれて月下美人のパーティーをする幸せなそのとき、それは私のおかげです。1人の貧しい移民の私がニックを思って決断したことで、あなたの幸せは成り立っている」的なセリフからはじまる怒涛の名台詞は痺れる。


目がチカチカするような豪華絢爛さ、お金持ちたちの狂乱ともいえるバカ騒ぎ、やたらパーティー多いしバズーカ撃つし狂乱バチェラーパーティやるし本当にクレイジー。あまりのパワーに元気でる。

最強のバチェラー、ニックはただのファンタジー男でイケメンだった。笑
親友カップルが素敵だったのもツボ。


そして観た後は確実にシンガポール行きたくなります!ラストはやっぱりあのホテルだよねー。
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