クレイジー・リッチ・アジアンズ！
分かりやすい筋立てにその時代時代の意匠を巧妙に盛り込んで大衆受けする作品を製作していくというのは昔からハリウッドの得意技だが、この作品はまさにその典型！
その現在の意匠が「クレイジーなほどリッチ」なチャイナ系の台頭（但しこの作品に出てくるヤン家は何十代も先祖が遡れるようないわゆるオールド・リッチ）…
ということで、その舞台も（テレビでしか観たことないが）ここ数年で見間違えるほどの発展を遂げているシンガポールがピッタリハマって、観る者をそれこそリッチな気分にしてくれる
ただ、本作がアメリカ本国でとてもウケているのは作品の超豪華絢爛なルックや国内の人種構成の変動だけでなく、戦って自分の道を切り開こうとする聡明なヒロインへの共感という普遍的な理由に依るところが大きいように思う
日本人も「花男」的なストーリーは大好物なのだから、もう少し上手に宣伝すればきっと当たると思うのだが、この公開規模はかなり残念
