「実は彼氏は大富豪！？嫁VS姑版プラダを着た悪魔」
脚本がしっかりしておりとても楽しめました。もっと恋愛要素が強いのかと思ってましたが、 実際はVSお母さんとの女同士の闘いが軸で楽しめるコメディ色の強いストーリーで、アウェーな環境に立ち向かっていくカタルシスが詰まった作品でした。
内容は主人公のレイチェルはアメリカで経済学を教えるごく普通の中国系アメリカ人の女性、ある日彼氏のニックが友人の結婚式のためにシンガポールに里帰りをすると、実は 世界でも有数な資産家で、そこからセレブな世界に巻き込まれるレイチェルや息子を母親に立ち向かっていく話です。
大富豪の世界に一般人が入っていく設定は日本だと「花より男子」が近く、
セレブたちの狂ったゴージャスな世界は「華麗なるギャッビー」や「ウルフオブウォール・ストリート」の映像的な華やかさ、そして2人の女性同士の闘いやシンデレラストーリーは「プラダを着た悪魔」に近いものもありとても観やすいです。母親も決して悪役ではなく彼女自身も信念があるという点も近いと思いました。
また脇を固める役者陣がとても個性豊かでコメディとして楽しめるものに仕上げてくれてます！特に友人役でオーシャンズ8にも出ていたオークワフィナや親戚のニコ・サントスが裏でアウェーなレイチェルを支えてくれたりと勇気づけられます。
またパーティー出席するためにまるで戦闘服に身を包むかのように、ゴージャスに着飾って立ち向かっていく姿はテンションが上がるし、女性も楽しめると思いました。
この辺りのシンデレラ感もプラダを着た悪魔に共通してます！
また出演者はほぼ全員アジア人なのですがアジア映画ではなく、ハリウッド映画という点もポイントです！アジア人がメインでハリウッドで大ヒットしたのは異例で、普通なら原作の部隊がアジアでも白人に置き換えるいわゆる「ホワイトウォッシュ」されるのが一般的ですが、これに原作者は自身のギャラが1ドルでいいからとキャスティング権利を貰って臨んだという背景もあるようです。
アフリカを舞台にほぼ黒人だけで大ヒットをした「ブラックパンサー」のような歴史的に意味のある作品です。
とてもバランスの取れたエンタメ作品で、最後には感動もさせられたりとおススメです！
