ピロシキ

クレイジー・リッチ!のピロシキのレビュー・感想・評価

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)
4.0
主人公のアジア系アメリカ人女性が単に顔がいいだけのプリンセスだったら、もっとお粗末な話になってたかもしれない。実際は、ニューヨーク大学で経済学の (おそらくカリスマ的な) 教授として教鞭をとる才女、っていうところがいい。一人でも難なく暮らしていけるであろう自立した女性が、たまたま付き合っているボンボン息子のシンガポール帰郷にわざわざ同行し、クレイジーなほどリッチなアジア人たちの洗礼に遭って、勝手に壁にぶち当たるのだ。しかし、彼女は強い。そこでしおれてしまうのではなく逆境に立ち向かいながら、自らのアイデンティティを確立していく。その姿こそがこの映画の核なのだと、思わずにはいられない。

だからこそ、「全世界の女性が共感!"本当の幸せ"を見つけるためのゴールイン・ムービー!」という日本版のコピーが、本当に残念でならない。「ゴールインして幸せヤッター」という単純な話ではないのだ。事実誤認にもほどがある。しかもこんな書き方されたら、オラみたいな独身男性が夜分遅くにひっそり一人で観てくるのがなんか変みたいに聞こえるではないか。全くそんなことはないぞ。だいたい「ゴールイン・ムービー」って何やねんてば