『本当の家族とは』
「パルムドールおめでとうレビュー」にいいねしてくださった方、すみません、削除いたしました。
正式に、レビューします。
＜犯罪でつながっている家族。
そこに、冬の寒い日に外で独りぼっちだった少女ゆりを招き、家族の一員としての共同生活が始まる。＞
確かに、あの家族は犯罪でつながっていたかもしれないけれど、
そこには確かな「絆」があったように思います。
特にリリーさん演じる治と、城桧吏君演じる祥太の関係性に、温かみを感じました。
あることがあった後、二人で食事をしている姿には、とても温かい気持ちになり、本当の親子に見えました。
何が本当の家族たらしめるのか、
「普通」という言葉だけでくくれない、
家族の本当の意味や姿を改めて考えるきっかけになると思います。
城桧吏君の作品は初めて見ましたが、非常に印象的でした。
愛らしさがあって、どこか憎めない感じ。
今回で一番心に残ったのは、個人的に城桧吏君の演技でした。
やはり表現の魅力は、
「日常の中でとりこぼしてしまう、だけれども大事なこと」
を、丁寧に拾っていってくれるところだと自分は思っています。
だからこそ、こういう作品が絶対に必要だと思います。
是枝監督をはじめ、そういう作家さんたちの、「感性」を追っていきたい。
表現や映画の必要性を感じます。
正直、そこまで掘り起こせてないですが、時間をかけて、消化し、
また見てみたいです。
改めて、パルムドール受賞おめでとうございます！
素晴らしい作品をありがとう！
