観終わった後、
この映画のポスターの“家族”の表情を眺めていて胸がぎゅーと締め付けられた。
是枝監督をもともと好きなことはおいといても、とても良い映画だった。
ひとつひとつ丁寧につくられたシーンに集中しながら、登場人物の生きてきた背景、それぞれのつながりを考えながら鑑賞した。
生計を立てるため、万引きをしながらひとつの平屋で生活する家族。
どのやりとりをとっても自然で、生活の生々しさも見事に表現されてた。
貧しさの中にある豊かさや温もり。
作品を通して感じた強いメッセージについて自分なりに考えを巡らせてます。
リーフに書かれていた
「10年くらい自分なりに
考えて来たことを
全部この作品に込めようと、
そんな覚悟で臨みました」
という監督の言葉。
その込められた、覚悟のある強い思いに大きく心動かされまだ余韻を感じてます。
子役をはじめ、
役者陣の素晴らしさ。
大好きな樹木希林さんはもちろんなんだけど、
安藤サクラさんが素晴らしかった。。。
本当にため息がでるくらいにかっこよく美しく感じた。
「人が捨てたものを拾っただけ」
家族を超えた絆、切りたくても切れない親子の絆。
なにが正しいのか、正義なのか、優しさなのか。
目を背けたくない今の社会にある本当の話。
監督が小説も出されるそうなのでそれを読むのも楽しみです。