てるたん

万引き家族のてるたんのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.0
都内の開発が進む下町で、お婆さんの年金や父と息子の万引きで生活を営み、肩を寄せ合う家族を描いたお話。

その行為が罪なのか後ろ指さされる行為なのかは別として、温かみのある夫婦やお婆さんが愛情を注ぐ。家族、名前、そんなに意味は無く、繋がっている事、愛されて生きる環境が大事なんだと伝わってきました。
理想は家族の中で愛情が注がれる環境なんだけど、今の世の中は自分が大事って人が多いのかも。虐待や自分以外に責任を持てない人。

家族を守る為の共犯意識。生きていく為の犯罪の定義。こっそりと生きていく家族。
周りにマンションが建ち並び見えなくなった隅田川の花火大会。家族全員で花火の音だけを聞きながら楽しむ夏の夜。
世間の常識では理解され難い幸せの形が描かれていて、今時の絆の形を見せられた映画でした。
てるたん

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