このレビューはネタバレを含みます
2018.06.03
家族ってこういうものだよね、っていう色んな人の捉え方が見える映画。身近なのに各々答えが違う重いテーマに正面から向かっていっているような。
池脇千鶴の、教科書にそう書いてあります、みたいな母親像も正解だし、そこに対峙する安藤サクラのボロボロの主張も正解。あそこで自分の正義を振りかざせないあたりが、母親なり家族の難しさなんだと思う(面接?のシーン)。
中〜終盤で覆されるものの、冒頭の食卓はどう見ても所謂「家族」にしか見えない。
全編を通して抉ってくる「家族」ってなんですか?という問いに対する回答は言わずもがな人それぞれ。ただ、一番それらしい答えはやっぱり安藤サクラそのものなのだろう。だからこそ、クライマックスの「じゃあね」が活きる。
しかし夏とそうめんは何故こんなにもエロいのだろうか…