万引き家族のえむAのネタバレレビュー・内容・結末

冒頭からかなりショッキング。でもってあのラストシーン。最後まで子役にお父ちゃん、お母ちゃんと言わせなかったりするところがいいなぁ。
安藤サクラの「楽しかったぁ〜、楽しませてもらったことに比べたらこんなのおつりがくるくらいだよ。」にグッときたけど涙はない。安っぽいお涙感動ものとは次元の違う作品である。
豪華なキャスティング。油断すると見逃してしましそうな池松壮亮の"4番さん”とか。子役の城くんは男前すぎる！樹木さんは入れ歯を外してるのか。
遺族年金が支給されてたってことは、籍を抜いてなかったってことか。是枝作品の無双なところは、語り過ぎないこと。例えば、どのような経過でこの疑似家族が形成されて行ったのかといった経過が回想シーンやセリフで説明することをせず時間のベクトルが常に一方向な造りは上手いなぁ。監督がドキュメンタリー映画出身なことも影響しているのか。
パルムドール取らなかったらシネコンとかではかからなかったかも。こんな作品が海外で大きな賞を獲ったりすると、伝統的な家族観で道徳を推進する人たちは困ってしまうではないかなと思ってしまう。