万引き家族のChikaのネタバレレビュー・内容・結末

先行上映にて鑑賞。
リリーさんの「コロッケ食べる？」が大好きで大好きで予告を見る度楽しみにしておりました。
祖母の年金だけを頼りにしていると思っていたので一応働いていたことは意外な点。
学校には通わせられない、子供にまで働いてきてもらうことも出来ない。だから万引きを教えたのかな。勿論良いことではないけど、ひっそりと、でも必死に、そして明るく生きたかったのだと思った。作中での他者からは家族として扱われなかったけどあの人達は家族だと思う。
ただ一点解釈に自信がないのが松岡茉優ちゃん演じる亜紀。あの子は海外に行こうとしてたけど上手くいかなくて、だけど家に戻るに戻れなくて(もしくは嘘をついて家を出て)治達と出会って一緒に暮らしているということで良いのでしょうか。長女故の苦悩を抱えているというか。実の両親は本当に娘が海外にいると思っていて、初枝は亜紀の祖父の前妻(本当かどうかも不安)だから渋々お金を渡していた？

「各世代で一番うまい役者を集める」がコンセプトだったという本作。納得です。
リリーさん、サクラ様、希林さんは言わずもがな。
城桧吏くんと佐々木みゆちゃんは結構似ていて本当に兄弟みたい。目が印象的で引き込まれました。桧吏くんのカットで始まりみゆちゃんのカットで終わったのも凄い。
台詞はないものの壮ちゃんの存在感も良かったし高良くんと池脇さんの静かに話す感じもとても好き。(高良くんと池脇さん見てたら呉美保監督の「きみはいい子」がまた観たくなりました笑)でも子供は本当の親といた方がいいというのは主観に過ぎないし「何て呼ばれてましたか？」っていう質問もやめてほしかった。苦しい。

相変わらずまとまりのない文章ですが最後に。パルムドール受賞おめでとうございます。