面白いけど説教くさい。
毎回、是枝作品を見る度に同じことを言っているんだけど、演出の手がどうしても透けて見えてしまう。
この映画も役者達が独立しながら存在感を放っているが、『そして父になる』程のドンハマり感はなかった。あれが、突出していただけなのか。
子どもをコントロールしすぎないことにより、映画を躍動させようとしているのかもしれないが、それにしては映画の筋書き通りに"うまく"演技しすぎたかも。
『海よりもまだ深く』くらい、言いたいことを直接言わないプロットの方がいいんじゃないかな……。
この感想を書いてる時にマークウェブの『ギフテッド』を思い出したけど、アレは子ども監督のコントロールを超えて躍動していたよな。