このレビューはネタバレを含みます
この映画を父と一緒に、父がとってくれたプレミアムボックスシートで観るという皮肉!
安藤サクラの演技力。そして近藤龍人のキャメラ……。
『そして父になる』で福山雅治と息子が同じ方向に走る場面があったけれど、それを彷彿とさせる場面が今作であって、その対比があまりにやるせなかった。
ラスト、最初は柵の狭い隙間から座ったままでしか外の世界を見ていなかったりんが、ビールの空き箱の上に立って自ら外の世界を覗く場面、その足の力強さにほんの少しだけ希望を持てたのである……!
ただ、パルムドール……?か……?