やっと劇場で観れました。
「親子とは」是枝監督と小津監督はそのテーマの方向性がとても似ていて毎度重いテーマを日常に落とし込むことで観やすくするのが上手な監督だと思ってるけど、今回もまたやってくれましたねえ。
親子を繋ぐのは血なのか絆なのか。でも絆が間違ったことの上で成立していることを子供は分からない。大人が良いと言ったことは正しく思えるし、大人が間違いだと言うことには、その通りに受け取ってしまう器でもありますよね。
「三度目の殺人」でも描かれた器と言うキーワードが本作でもパンチを効かせています。
正しいことをしようとした大人が悪人にも見えて来てしまう不思議。悪い事をしている大人が善人に見えて来てしまう理不尽さ。親子とは一体何なんだろう。
社会的な問題をそれぞれが抱えながら成り立つ家族達を子役から大人までが怪演しています。見所なんて絞り切れない。
