第3者には決してわからない、事実だけでは定められない、家族ということ。
現実社会でもメディアから流れてきそうな出来事のひとつの内側から
正義といわれるものがまるでその逆に、悪だと決めつけてしまうものをなぜだか守ってあげたい存在に思えた。
血の繋がりから捨てられた人にとっての家族とはなんなのか。自分の当たり前の幸せに感謝したいと思う。
後半にかけて増えるリリー・フランキーさんと(特に!)安藤サクラさんの表情をメインとしたカットはもう凄すぎました。
「おつりがきちゃうくらい」を微笑む顔、
「捨てたんじゃない拾ったの」とまっすぐ前をみる顔、
「なんだろうね」と涙を拭う顔も、
やられました。
素晴らしい映画だから受賞されたこと、そして受賞したからこそ多くの人に観てもらえることが嬉しい。敬愛する樹木希林さんは云わずもがな最高でした。