ひろせも

万引き家族のひろせものネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

すいか、花火、子供時代家族と過ごした夏を思い出させるようなエモい映像になぜか不安にさせられる。やっぱりただの家族映画ではなかった。

万引きした商品はお金を払っていないから買った責任を負わなくて済む。壊しても捨てても気が咎めない。
同じように、どこかから連れて来た子供に「俺たちは家族だ」と言って万引きさせたり、子供が他の悪いことをするようになっても何も気が咎めない。責任がないから。

「万引き家族」は盗んだ大人と盗まれた子供の話。親子関係で不幸なバックグラウンドを持つ犯罪者は多い。親が親なら子もそう、という負の連鎖は誰かが脱出しない限りずっと続く。この映画の家族は全員血の繋がりがない他人だけれども、子供は血の繋がった家族といるよりも幸せですという顔をしている。しかし、この家族に血として受け継がれているのは犯罪行為。「俺たちは犯罪で繋がっているんだ」

同時期公開の「フロリダ・プロジェクト」で放埒な子育てをする母親は無垢で仕方がない、という風に描かれていたけど、この映画では最後に子供が親を悪人と見なして突き放すことができたのが良い。血が繋がっていようがいまいが子供に責任を持たない親なんて親じゃない。
冒頭のセリフにあるように、子が親を選べないのはこの世で一番不公平なことだ。
子供は親を選んで良い。