悪は悪、善は善、と白黒つけてしまうことは出来ない。
家柄や育ちとか、仕事とか、結婚とか、学歴とかで全て決まるだろうか。
それらはその人の要素の一つに過ぎない。
人の評価も、外から見えている部分のほんの一部。
是枝監督はいつも白黒つけてくれなくて、ずるい。めちゃくちゃいい意味で。
彼らのことは、彼らにしか分からない。
ただ理解されないのも仕方なくて、もどかしい。
私もこれまで、この映画の中でいう「世間」と同じ評価をして、報道を鵜呑みにして、関係もないのに怒りを覚えてきたのではないだろうか。
なんだかそういう「世間」的な考えにガツンとメスを入れられたような気持ちだった。
真実を見ようと努めて見ること。
想像力を働かせること。
そういうことが、誰かを救うきっかけになるかもしれない。
人と人との繋がりは、血縁とか家族とかを超えていけるのか。
言葉で表せるのも、ほんの一部。
見えないけど繋がってるのも「きずな」なのか。
安藤サクラに完全にやられた。。
いま思い出しても泣けてしまう。
強くて熱くて、母以上に母で、、もうたまらなかった。
他のキャストも、演技はもちろん、服装とか、髪型とか、リアルにいそう過ぎて驚いた。
樹木希林のパチンコのシーン好き。笑
あと細野晴臣さんの音楽も素晴らしかった。
なんか細かい表情とか見逃してそうで、もうすでにもう一回見たくなってる。