現代の社会問題、そして家族のあり方について思いを巡らせた。そんな映画でした。
家族で夜空を見上げ、お鍋を囲み、砂浜でジャンプ、おばあちゃんが優しく見守る。どれもとても幸せに満ちた日常のひと時。
そこには相手を思いやる会話があり、優しい愛情があり、それぞれの居場所があった。
ただそれは秘密を抱えた疑似家族。
生きることは辛いことではない。彼らはそんな当たり前のことを教わったのかな。
だからこそ、少年がとったあの行動。
安藤サクラを筆頭にみんなの演技が天才的で唸らされる。
決して犯罪は肯定出来ないし、この映画は極端かもしれないけれど、胸にズシンと響いた素晴らしい映画だった。