カンヌのパルムドール受賞作品なのだから映画館で観ました。結局観終わっても伝えたいことを理解できなかった。なのだが、謎の感動でいっぱいな気持ちでした。
序盤からボソボソと撮影オフなの？と思うような聞き取りにくい台詞が自然すぎて、本当に家族のやりとりを盗撮しているものかとも感じた。
リリーフランキー、樹木希林、安藤サクラ、松岡茉優、子役の2人、全ての主要キャストが自然すぎる演技が故に生々すぎる、日常の家族の雰囲気が伝わった。
タイトルになっている『万引き家族』というのは内容からすると家族の一片なだけで神経質に反応する必要はない。それを表現したいわけではなく、謎の感動や痛々しさをそれぞれが受け取るべき。
血が繋がっていようが、犯罪に手を染めてようが、絆が強い家族がある。フィルタが一切ない家族間でのやりとり。世間体的には最低な家族だが、こんな戻るべき場所も良いかもしれない。
