絆の不定形性、正しさの不定形性
このテーマについてが是枝監督の作家性だと思うが、本作はその不定形性を訴えた後のラストが自分の好みではなかった
三度目の殺人もこういう感じだったが、あれはどっちかというと絆というより正しさについてがテーマだったのでそこまで違和感がなかった
ただ本作は中盤まであれだけ絆を提示しておいて(所々に危うさも提示してはいたが)、あのラストに持っていってしまったことがとても納得できなかった
まぁそれだけ登場人物に感情移入しちゃってたからってのもあったんだろうけどあれじゃ完全に松岡茉優と女の子が報われないよなぁ・・・
まとめると作品のクオリティは文句なしだけど、没入度が高すぎるがゆえに感情移入しすぎて不満点があるという稀有な一本だった