これから観る方は、絵本の“スイミー”を読んでから観に行くとより理解が進むはず。話のメインかどうかは受け取り方次第だが、劇中で微かに語られるその部分をちゃんと“拾う”ことができれば、鑑賞後の余韻に対してある1つの答えを見出してくれるだろう。
観たものが色々な余韻を持ち帰る中で、その1つの答えが僕自身1番大好きな余韻となっている。
それは希望ある輝き。
もし同じことを感じ、スイミーが誰なのか少しでも語り合えることができたらとても幸せです(^^)
ケイト・ブランシェットが絶賛した安藤サクラのあの涙の演技。
是枝監督が今作の方向性を決定付けたと語っている樹木希林の砂浜でのアドリブのセリフ。
そして、松岡茉優が絡むいくつかのシーン。
全てに心震え涙が止まらなかった。
内容に関する賛否はあるかもしれない。でも今作は、間違いなく素晴らしい演技の集合体が描き出した最高峰の輝きを放つ傑作だった。
樹木希林さんありがとうございました。