血の繋がりとは絶対的なものであるのか、血の繋がらない寄せ集まりの人間たちは血縁を超えられるのか、を問うた作品であると思う。
安藤サクラ演じる信代、松岡茉優演じる亜紀、幼い少女りん 3人共母親に愛されず虐待やネグレクトをされて育ってきた。
子供は母親を選べない。
母親と楽しくおしゃべりし優しく笑ってもらい時に我儘を言って困らせて、そんな日々を積み重ねて成長する権利があるのに
それを許されない子供がいる。両親の諍いの怒声を聞きながら大きくなる。
そんな子供たちの未来が「りん」の未来に重なり不幸な将来を確信させる。
「産んだらみんな母親になるの?」
否!
安藤サクラの素晴らしさは勿論だけれど、池脇千鶴 健在でした。もっとたくさんの作品に出てほしい。
そしてご批判を承知で申し上げますと、私にはリリー・フランキーの良さが今もって分からないのです…。