ゴッチ

万引き家族のゴッチのネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

レビューを書いている今も色々なことが思い出され、決してハッピーエンドと言い切れたものではありませんが、久しぶりに劇場で観られた邦画が今作でとても良かったです。
桐島やそこのみにて光輝くなどで撮影を担当された近藤龍人さんの仕事振りはこの映画の質をより高めている大きな要因であることは素人目にも分かりました。細野さんの音楽もつかみどころがないけどどこか温かみのある雰囲気で好きでした。
子どもたちはいい意味で自然体で、一方で大人はリリーフランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林を中心に演技派が揃い、それと比較し池松壮亮、柄本明、高良健吾、池脇千鶴は出るシーンは少なかったものも各人印象に残りました。
祥太とりんのシーンは最後それぞれ目線の先の感情を想像させる作りなだけにそこだけでも色々と考えさせられました。
町山さんの今作と落語の関係性の話やその他にも色々な人の意見を聞いてみたり、しばらく時間が経って改めて考えてみるとまた少し違った見方や発見がある映画だという風に思いました。

※是枝監督がTBSラジオのアフター6ジャンクションでとても興味深いことを多く語られていたのでラジオクラウドなど聴くことのできる環境があり、本作が気になったかたは(多少のネタバレあり)おすすめです。
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