このレビューはネタバレを含みます
言葉にするのが難しい映画でした。結局そこには確かな繋がりはなく、それでは繋がりとは何を意味するのだ?となってしまう。作中で松岡茉優がリリー・フランキーに夫婦の繋がりを問うシーン、あれがまさしくこの作品の根底であったのか、と終演後に唸りました。
しかしながら「誰も知らない」ほどに息苦しくはなく、それでいて腹の底にモヤモヤが残るこの作品。安藤サクラさんの泣く演技の素晴らしさよ。
池松壮亮くんと高良健吾くんも素敵でしたが、池脇千鶴さんの演技が後半部分をキュッと引き立たせていて最高でした。