花火の音を聞くために縁側に家族が次々に集まるのを上から撮影したシーン、本当に素晴らしかった。狭く切り取られたあの空間に、幸せがギュギュッと凝縮されていた。多幸感とはまさにこのことを言うんだろう。
安藤サクラは「百円の恋」でのシビれる演技にノックアウトされて以来好きな女優さんだけど、この作品でまた一段と好きになった。信代が涙するたびにもらい泣き。最後の笑顔もまたすこぶる良くて、涙涙。
樹木希林も最高だった。隣りのパチンコ台の出玉を盗んでシーっ!てする表情、絶妙すぎる。
万引きしたり、カップ麺にコロッケ入れて食べたり、一緒にお風呂に入ったり。時間を共有する(共犯感覚?)ってことが、血の繋がりよりも深くお互いを結び付けるんだと思った。