町子

万引き家族の町子のネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画が万引きを推奨しているとかいう人は本当に映画を観てないんだろうなあと思うし、観た上で言ってるなら、何も見ようとしていないんだろうなあと思う。

救いがない、というか、救うことができないのだと、それが今の現実なんだと突きつけられた気がする。これを観た人自身が、救いになる何かをしないといけないといんだろうなあ。安藤サクラをはじめとするみんなの演技が凄すぎて、だから余計にとってもとってもしんどかったけど、大事な映画だなと思う。




気持ちが沈むのでここからはこうだといいなあのはなし、

できるなら、お家に戻ってきた亜紀が、4番さんとあそこで生活を始めてほしい。

祥太はどんどん大きくなってさらに賢くなって、本当の親の顔を見に行って、その結果が吉と出るか凶とでるかはわからないけど、血の繋がりだけが家族じゃないんだ、あの家で過ごした時間、ちゃんと家族だったんだって感じてほしい。


りんちゃん改めてじゅりちゃんはまたお家に戻ってしまったけど、あの家で「りん」として育った時間とか、安藤サクラにもらった言葉とか温度が、きっとじゅりちゃんの自尊心を守ってくれるし、もう少し大きくなってもあの親があのままなら、ちゃんと居場所を選べる子になると思う。少し先の話だけど、じゅりちゃんは良いお母さんになると思う。


安藤サクラの服役中には、リリーフランキーはちょくちょく会いに行って、出所したらまた一緒に暮らしてほしい。その間、何か教えられることが増えてたらいいなあと思うけど、どうかなあ。

で、ふとあのお家が今どうなってるか見に行ったら、亜紀ちゃんに再会して、またしばらくしたら祥太がきたり、りんちゃんがきたり、もう一緒に住むことはないだろうけど、おばあちゃんの命日には集まったりして、お前あのときなあとか笑ったりして、祥太がさらっと「父さん」「母さん」とか言って、安藤サクラとリリーフランキーが一瞬止まって、照れ笑いしてごまかす未来、あるといいなあ!!もう!!
町子

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