カンヌ映画祭という冠で上がりきった期待を見事に越えてきた納得の作品
リリー・フランキーのだらしない体つきと安藤サクラの姿勢の悪さ、乱雑な落ち着かない部屋に生活の困窮と場末感のリアリティーが見事に表現されている
そんな生活の中にユーモアを忘れないで、肩寄せあうように生きている不思議な繋がりの家族
その繋がりはそれぞれが抱える心の傷か？
故にお互いの気持ちに敏感で、さりげなく思いやる姿が健気で、応援したくなってしまう
犯罪を肯定するわけではないが、捕まった後の報道や警察の追求といった世間の正義の剣が無神経で、どちらが本当に悪なのかわからなくなる
このニュースがTVから流れたら自分もきっと。。。と考えさせられる作品
樹木希林と安藤サクラ凄い！
子供たちの演技にも感心させられます
表情が突き刺さって心が痛くてたまらないのです
両親の元に戻ったリンちゃん、虐待の日常の中に、キラキラ光る思い出は万引き家族と過ごした日々か。。。なんとも皮肉だ
