本当の家族じゃないほうが幸せな事もある。
他人同士だけど、それでも家族だった。
血は繋がってないけれど、お互いを思いやっていた部分と、自分のエゴのために利用していた部分と。
それぞれが抱える二つの感情の描写が、リアルだった。
本当の家族からはもらえなかった愛情と幸せを求めて、でも万引きをするように、全てが偽りの生活では上手くいかないと、心のどこかで感じていく彼らが、とても切ない。
安藤サクラさんが涙するシーンは、怒り、迷い、悲しみ、色んな感情が表現されていて、特に印象に残った。
一番好きなのは、家族みんなで花火を見上げるシーン。
見えないものに憧れて、見えないものを見てきたんだな。