闇が深い。
いろいろと。
でも刹那の中に幸せな永遠が見えた。
その一瞬を忘れずに生きていけば
また歩き出せる気がする。
見終わってみて一言感想を述べるなら「残念」
作品自体が残念なわけじゃなくて、この家族の行き着く先が「残念」ということです。
万引きはどんな理由があっても、どんな理屈をつけてもやっぱりダメだし。
犯罪を犯していればそこにまっとうな幸せは訪れないのがこの世の真理かもしれないから…。
是枝監督の作品はこれで5つ目。
無駄とも思える空気のような、当たり前のような場面が好きです。
あと普通の会話に依って、途中からなんとなく家族の構成がみえてくる手腕もすごいなぁ。
是枝作品にて樹木希林さんのいる場面はやっぱりすごい好き。こういう口がフガフガしたばあちゃんおるおる(笑)
圧倒的存在感。
ああ、樹木希林さん生き返ってほしい!
彼女ならほんとにお墓から「戻ってきたわ」って出てきそうだ。
この家族は幼い二人含め全員素晴らしい演技でした。
「コウノトリ」では演技が嫌いだった松岡茉優もここではよかった。
安藤サクラは言うことなし満点。
家族とは【愛情を注いでみんなで育てていくもの】であって、血縁だけでは成り立たないのだと改めて感じた。
先日観賞したヴィゴモーテンセン主演の「はじまりへの旅」と同じく、なにがしあわせ?と自分に問いたくなる作品でした。