これはまた、もう一度観たい映画だ。想像していたより、ずっと評価の揺れが生まれる映画だった。
タイトルを変えたほうが、という意見を見たことがあるけど、その通り。タイトルはずばり「かぞく」が良かった。家族とは何か。人と共に生きるとは何か。ああ、答えを言葉にしない映画だ。
終始流れるのは、ある種の罪悪感に似た気持ち悪さ。常に間違いがあるはずなのに、それを見過ごした生活。
でも、並行して生まれるのが楽しい思い出。何かを隠し、そのうわべの幸福を描くあたり、リアリティを強調してる。
もう一度書く。これはまた、もう一度観たい映画だ。