【家族が行ったとても切ないこと。盗んだのは、絆でした。】
★名台詞
治『父ちゃんはさ、おじさんに戻るよ。』
おじさんとして戻って、向き合う。
この台詞が本当に悲しい。
《ストーリー》◎
《演技》◎
《音楽》△
《展開》◎
《笑い》△
《感動》◎
《泣》×
《ハラハラ度》○
★感想
思えば、この作品が受賞したのも、万引きという犯罪行為で絆を作るなんて今まで、そんな作品が登場した事が無かった。
それを家族という大きなテーマでギリギリでもあるが、何とか家族を大切にする為にみんなが万引きをするというふうに感じた。
観ていて、押入れを部屋にしたり、使われてない車を秘密基地代わりにしてたり、風呂が超絶汚かったり、辛い背景を感じながら鑑賞していた。
家族の団欒というか、偽りでも家族としての繋がりを感じた。
本当の家族って何?
産んだから家族?
一緒に暮らしたから家族?
家族には色んな言い方がある。
リリーフランキーは何を言ってるか聞き取れない時が多かったが、そういう所が逆に父親っぽいなって思った。
だって、自信ない時ってそういった感じで伝えるじゃない?俺もそんな時あるから分かるわ。
笑ってごまかすだけ。
樹木希林はなんというか、普段の生き様というか亡くなってからもこの方のそのまんまの演技に愛情を感じた。
花火のシーンはとっても印象残るシーン。
ただ、正直後半からは何とも言えない胸糞な気持ちばかり。
生への執着を違うやり方に向けていたっていうのは、やるせない。
エンディング。エンドロールはなんだか、音楽の余韻に浸って、それから不気味なまた不協和音。
これって海外の人が観た時もどう感じるのだろうな。
Wow! So Sad.
Holly shit.
Crazy family.
ってなるのか。
はたまた、
This is love.
ってなるのだろうか。
アカデミー賞にノミネートしただけでも、是枝監督作品を海外の人に伝えることが出来たのは、物凄く立派な事だ。
もっとこの作品を観てない方に観てほしいな。
タグ付けはこれ以外には付けられないな。