Maki110

万引き家族のMaki110のレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.0
じんわりと、たしかに日本的な「家族」の描き方だなーと思った一作。
ファミリーの希薄さ。
まずもう子どもらの元親がどっちも腐ってるし。

かといって、
前半の偽りの家族がめちゃ楽しそうでずっとこの時間が続けばいー…
ってぐらいに見えるけど、偽父のリリー・フランキーの子どもへの愛し方もまあアカンはアカンよね。
万引き教えたらね。

希林ばあちゃんの膝に寝転ぶ松岡茉優の甘えてる感じが良かった。
だからこそ、警察の言いようの、まー嫌なこと。
警察の話し方は全般嫌いだった。
でもたぶん、同じ事件があれば、Twitterは警察と同じことを言うだろう。

すべての登場人物の中で1番正しかった(正しいもクソもない世界で)のは、やっぱ安藤サクラかなと、個人的には。
要所要所の、引き際含めた判断が。
「そうするよなぁ」って共感できる行動が1番多いから、観てるこっちは気持ちいいんだと思う。
劇中でも本人が言うように安藤サクラが1番楽しそうに生活してたもの。
安藤サクラ光ってた。おけつも。

涙も。
あの「これは涙ではない」とするが出ちゃってるので拭わざるをえん、ていう泣き方、自分に似てるとも思った…笑
分かる。うまい。
Maki110

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