これはちょっとすごい。
是枝監督の最高傑作どころか邦画の到達点の1つなんじゃないだろうか。
誰も知らない、からここまで。
放り投げないでちゃんと物語を最後まで描いてる。それでいて多分観る人観る時によって全然ちがう響き方をする気がする。
始終いろんなことを考えさせられる。ちょっと詰め込みすぎなんじゃないのとか思いながら見てたけど、一つ一つが積み重なっていくから、こんなに複雑な感情を引き起こさせられるんだろう。
解釈を押し付けない、ドキュメンタリーのような、感傷にに流されない描き方。それでいてエモーショナル。しかし観てる側の感情が行き着く場所がないからカタルシスもない。でも観終わった後に深い余韻が残る。
途中、万引きなんて要素なくして、ただの家族の群像劇にして見せて欲しいと思ったくらい家族の描写が響いた。
品行方正に生きててもこんな風に家族をできないことの方が多いよな。
わたしには素敵な家族に見えたしおばあちゃんも決して怒ってないとおもってしまった。
安藤サクラの演技に引き込まれる。