題名の通り、万引きをしながら生計を立てている偽装家族の物語。
色んな家族の形があり、型にハマった生活が決して幸せだとは限らない、といったところがこの映画のメッセージであろう。
血が繋がっていなくても家族になれるという人と人の温かさを感じれたものの、やはり社会で生きていくからにはある程度の秩序も必要なわけで、正直受け入れがたい部分が多かった。
一方、すべての登場人物が主人公級のバッググラウンドや苦悩を抱えていて、それぞれをバランスよく描いたのは流石だなって感じでした。
ストーリーといい、映像の色合いといい、とにかく暗いんだけど、つい微笑んでしまうような温かい家族の画を挟むことで、人間味溢れた見やすい作品になっています。
ラストはそうきたか！といった衝撃的事実が沢山。
でも、結局その後はどうなったの…？といった疑問も多く残り、後味がスーパー悪いです。
