まいあみ

万引き家族のまいあみのネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

いくら何でも風呂場の汚さはやばくないか…?
皆さんの感想にあるように、「この家族は終わらせる必要があった」ての分かります。治と信代は本当に、本当にみんなの事を大事にしていただろうけれど、教えてあげられることが万引きとかしか無くて。
祥太は実際に全然教育を受けられていないから、今後を思うとずっとこのままでいるわけにはいかなかったんだよなぁ。
それにそもそも、常習的に万引きを幼い二人にさせる事自体、罪の意識とかがそんなに無かろうと決して本人達のためじゃないし。
段々不信感を抱く祥太…!「わざと捕まった」て、そうだよなぁ他に現状を打破する手段が無いもんね…てなりました。
海のシーンとか微笑ましいけれど、この家族は擬似的な、一時的な関係で…。
所詮エゴが強いというか、本当に長い目で見たらそれは相手のためになるのか?て考えたら治や信代は皆の事を守りきれはしないし、限界があるし。
そして最後。りんちゃん…ここで終わらせる、てのは問題意識を強く出したかったんでしょうね。本当の家族の元に戻れたからこそ孤独に戻り、今後本当に死んでしまうのではと思わせる虐待、ネグレクトぶり。

あまりに社会問題を詰め込み過ぎてリアリティが無い、て意見も分かるけれど笑
それら一つ一つが押し付けがましく無いくらい、さらっとてんこ盛りですねすごい。
お金とか教育とかって必要なんだ…となりました。(小並感)

信代が取り調べを受けるシーンは警察の人にイライラしたけれど、いや違うんだな…あれは「正義」なのだな…となりました。正義がいつも絶対とは限らないけれども。うわー難しい。キャストもすごいし、そりゃ評価高いですね。