最初から最後までとにかく重い…
冒頭の親子万引きのシーンから、あーこういう家族の話しなんだーというのがわかる。
スーパーでいろんなもの盗んで帰るついでに、今度は人ん家の子供まで盗んでいった。
父が家に帰ったらもう一人増えてて、おかしな空気になったと思ったら、みんなものすごくあっけらかんとして、普通に楽しく飯食ってた。
主人公たちが明るくものすごく仲良く生活してるシーンが続くのに、あーこの後破滅していくんだなって言うのが雰囲気ありあり出てた。
この監督って家族がテーマの作品が多い。
海町diary、そして父になる、万引き家族と。
全ての共通点は「家族って何?」っていうテーマを題材にしている。
途中何気ない日常のシーンで、物語の核心を突く場面も何度かあり、ハッとさせられた。
終盤まである家族の日常を描いているけれど、破滅感を醸し出しながら続くので、なんだか観るのが辛くなった。
ラストでそれぞれの物語が終焉を迎える。
父と息子の物語があまりに切ない終わり方だった。