ななせ

万引き家族のななせのネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

是枝監督の、現代社会の10年分の問題意識、は伝わってきた。仮タイトルが「声に出して呼んで」だったのも分かる。
現実と正義との間で揺らいでる祥太の心がリアル。万引きシーンの緊張感もピリピリ。駄菓子屋のおじさんの「妹にはさせんなよ」響いた。
正論と善意で動いてる警察も、偽善と悪意に見えた。上から目線の事情聴取の憎たらしさと言ったらもう…でも自分も何も事情を知らなかったら、同じ対応してしまうかも。
社会的には認められない形でも、独特の絆とあたたかさがあった。皆がバラバラになるのは凄く辛いシーンだったけど、リスクが多くて脆い現状を脱するキッカケにもなってたし…でも唯一本当の家族に戻れたりんは心配だし…正しい正しくないって何なんだ、終わり方もモヤモヤ残るし考えさせられる。小説読みたい。
演じてる皆さんが本当に凄い。尋問シーン鳥肌、アドリブだったんだ…
ななせ

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