万引き家族の作品情報・感想・評価

万引き家族2018年製作の映画)

上映日:2018年06月08日

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

4.0

あらすじ

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治…

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

「万引き家族」に投稿された感想・評価

MikiSato

MikiSatoの感想・評価

5.0
エンドロールが終わった後に、なんか滑稽だなと思ってしまった。
滑稽というか、なんというか。

日曜日、朝10時の上映。
年齢層は高めだった気がする。
キネ旬なので客席の数自体そんなに多くないけれど、7割くらい埋まっていた気がする。
ここで映画を観終わったら、綺麗な服やら生活を整えるために必要な綺麗なものやらの買い物でもして、今日の晩御飯に、お酒も買ったりして、悪なんて、陰なんてこれっぽっちもない、満たされた日曜日の夜を過ごす。

映画は、映画。
娯楽。暇つぶし。
人生をちょっと豊かにするプラスアルファ。
そんなことにちょっと嫌気がさしたところで、ぐるっと一周考えて、結局自分の無力さにがっかりして、今日寝て明日起きたらもう忘れている。
そんな自分が一番滑稽だと思う。

捨てたんじゃない。拾ったんです。
捨てた人は他にいる。

白黒をはっきりつけないといけない立場の人もいる。
でも私はグレーをグレーのまま置いておけるゆとりを忘れないということを、生きる態度として貫き通したい。と思った。
オセロは好きだけど。
matsu

matsuの感想・評価

-
安藤サクラバケモン
JackyMam

JackyMamの感想・評価

4.2
産んだら母親になれるの?
でも産まなきゃ母親になれないでしよ。
羨ましかった?

羨ましいよ、羨まし過ぎて心が砕けるよ。
シュン

シュンの感想・評価

4.5
公開からだいぶ経ちましたが、2回鑑賞したので、記録のために。

やっぱり、素晴らしい映画でした。

「家族」に関する映画は単純に観れない私ですが、この映画の「家族」はそもそも「普通」ではない。だからこそ、「家族」である以前に各々が一人の「人間」としてどういう人生を歩んできたのかを感じさせてくれた事が、かなりの好感触でした。

中盤の安藤さん演じる「信代さん」が連れてきてしまった女の子を抱きしめるシーンは、その子と「信代さん」の境遇を同時に描いていて、もう涙腺が……(笑)

2回目以降だと、リリーさん演じる「治さん」がビニール袋をリフティングするシーンはその後の展開を知っていると味わい深いものがありました。

他にも松岡茉優さん演じる「亜紀さん」、樹木希林さんの「初枝おばあちゃん」もバイト先のやり取りとか、途中で出てくる2人に関係する「ある場所」との絡みとかは、痛々しくてたまりません。

それらを演じる役者陣は漏れずに素晴らしかったです!
そして、忘れてならないのが子ども達。是枝監督の映画ではもう言わずもがなですね(笑)。本当に凄すぎです(汗)。


そんな「普通」じゃない彼ら彼女らを描くこの映画は「家族」を描いていないかと言うと、そんなことはないと思います。

決して綺麗な事ばかりでない、褒められたものじゃない、個々人としての「都合」とその押し付け合い。

その先にある「この人と一緒にいたい」という欲、「この人にこんなことをしてあげたい」という思いやりなど。

そうしたものの集積の上に立つ性別世代を超えた「人と人とのつながり」の形態。それに名前をつけるなら…?





細かなディテールに考察を向けるだけでも良し、役者の演技に惚れ惚れするも良し。損する映画ではないと思います!
是非に観てみてください!
oyakata

oyakataの感想・評価

4.0
優しく、悲しい話。
俳優さんたちの演技、全員引き込まれる
ai

aiの感想・評価

3.5
「誰も知らない」の延長上にあるような、社会から取り残された家族の話。正しさよりも優しさを選択した結果の果ては、切なくて痛いけれど、わずかな希望もあるように見える。家族を演じた役者たちそれぞれが上手くて鳥肌が立つ。
深そうで浅い。よく言えば、想像力の余白を残す作り。どちらにせよ、ドキュメンタリーの特徴を露呈させた作品。


ドキュメンタリーの特徴は何気ない映像を積み重ね編集することで、意味のない一言に意味をもたせることにある。いいドキュメンタリーは、その手法によって取材対象者が直接は言っていない本音や物事の本質をあぶり出し、悪いドキュメンタリーは嘘をさも本当かのように喧伝する。そんなことを本作を観ていて、考えていた。

それぞれの人物の構成は良くできている。父ちゃんの祖悪性に気づく少年・しょうた(仮名)。そのことを予感させるのが、すでに父ちゃんを信用しておらず、だからこそ、ばあちゃんにすがる少女・さやか(仮名)。自分の意思で生きることを学ぶ少女・りん(仮名)。

お婆ちゃんの死の件は、特に人間性を露呈させる。お金がないから葬式ができないと嘆いていた父ちゃんと母ちゃんは、結局お婆ちゃんのへそくりを見つけたら、お金だお金だと上の空。ここで、大人二人のカップルの悪を露呈させるのがうまい。

だからこそ、お婆ちゃんはどこまでも気の毒で、死んだら困るだろうと保険と言って貯めていたお金は結局報われず、真実はさておき、少女・さやかとの信頼を崩れることとなる。このあたりの構成は見事である。この映画は、この家族を必ずしも肯定しているわけではない。お婆ちゃんが、生前「あんたを選んでよかった」と言っても、結局死ねば金づるに過ぎない空しさがある。

しかし、確かに構成はうまいのだが、どこか現実の匂いがない。あくまでも私の印象だが、作り手が心の奥底でこうすれば面白いだろうとどこか考えている下品さを感じる。作品に出てくるような境遇の人に寄り添う当事者意識がない。しかし、それは翻って、対象をどこか突き放し本質を捉えようとする、ドキュメンタリーのつくりとはそういうものだと言えなくもないのかもしれないが……。

また、1つ気になったのが、ほとんどセリフで状況を説明している点である。意外と映像的描写での心情や状況説明(シャレード)がない。もっとも、ラストのバスやベランダはしっかり映像的演出で表現しており、これを際立たせるために敢えて映像的描写を控えた可能性もなくはないが、是枝監督は本人がテレビマンと自称するように、ある意味テレビ的なわかりやすさを重視したのかもしれない。

同居人の死をきっかけとした騒動という意味では、NHKで1979年に放送された単発ドラマ「親切」を思い出した。
この作品は、新婚夫婦が年寄りにマンションの部屋の一部を間借りする、すなわち、今でいえば、新婚夫婦と老夫婦のルームシェアを題材にしたドラマである。そして、本作と同じく、血縁のない人たちが果たして家族と同じになれるのかをテーマにしており、同居人の死がそのテーマに対する答えを見せていくという構成もある意味では似ている。
しかし、「親切」には、老夫婦との生活の騒動をコミカルに描きつつ、戦前生まれと戦後生まれの世代ギャップをあぶり出すとともに、同居人の死が血縁の有無による決定的な差を露呈させるという作者の考察を感じる見事な描写があった。この作品は、老夫婦と新婚夫婦のずれを世代間の微妙なギャップや生いたちの違いに焦点を当て説明していたのである。
しかし、本作は心情の深いところまでいかない。登場人物たちの不可解な行動も、その自供シーンに端的に表れているように、貧乏だからそうなったに終始している。結果的に、きつい言い方をすれば、貧乏人はバカという描写に留まってしまっているのはいかがなものだろうか。貧乏でもみんながみんな本作のような人ではないし、だからこそ、なぜ父ちゃんが悪人になってしまったのか。そこには、もう一歩深い洞察がいるのではないか。

結果的に本作が低所得者に寄り添っているようで、そうした人たちをバカにしているように私は思えてならないのである。
もっとも、洞察を敢えて提示しないことで、想像の余白を本作は作りたかったのかもしれないが、それにしては人物の描き方に多面性がなさすぎる気もする。
vary

varyの感想・評価

4.5
格が違う
是枝監督の特徴がキャラクターに前面に出ていながら、テーマを外さないあたり、素晴らしい。
シーンの切れ目が少し気になったが、120分の映画として見事に完成されている
ミステリーを軸にする展開も相変わらず魅せられた。エンディングも絶妙。
ぽんぬ

ぽんぬの感想・評価

3.8
すごく考えさせられる作品
実際にあり得る話だろうし、同じ日本でも私の知らない部分で、もう少し知らなければならないと思った。

キャストの演技力に魅せられる
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