万引き家族の作品情報・感想・評価 - 3ページ目

万引き家族2018年製作の映画)

上映日:2018年06月08日

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

あらすじ

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治…

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

「万引き家族」に投稿された感想・評価

1995

1995の感想・評価

4.2
‪家族になろうとしてなれなかった家族、だめなことはだめって教えてもらっていきてきたしこれからも生きていくんだけどこういう映画を見るとそれでみんな救われるのか、幸せになれるのか、少なからずわたしはこの家族が救われてほしいなって最初から最後までずっと祈ってたな‬

‪あの家族があそこでいきてく限り幸せだったのに、、そこに世間が入ってくるとこうも一言で済まされてしまうのがやるせない。イエスでもありノーでもある気持ちは間違ってないのに、、、。しょうたもじゅりもあの時間に見て感じて体験した記憶が本人を助けてくれる何かであってほしい。‬


俳優女優陣の演技がほんとに素晴らしかったしこの監督の作品をもっとみたいなと思いました
百合

百合の感想・評価

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「なんだろうね」

安藤サクラ素晴らしい。リリーフランキーは何をやってもリリーフランキーでそれにはそれの良さがあるが(彼のべらんめえ口調で救われるものはたくさんある)安藤サクラの馴染みよう。すごかったです。
子どもを産めばそれで母親なのか、産まなければ母親にはなれないのか。子どもを産み育てる資格のない人間達にも自動的に与えられる親権という欺瞞を真っ向から否定しているうえで、それでも安藤サクラに息子を手放させるのはどうしようもない現実の表象でしょう。「産みの親より育ての親」は理念として存在しても、「育て」を証明できない以上近代法では切り捨てられてしまうのです。
また少年の成長譚ととることもできます。父親とアイデンティティを混同していた幼い少年は妹が現れることによってはじめは嫉妬しますが次第に力弱き者として妹を認識しそれを守るようになります。その‘守り’の最も盛り上がるシーンが万引きする妹から店員の気をひくための無謀な逃走であり家族崩壊の引き金にもなるというのは作劇上非常によくできているといえるでしょう。しかも少年がそのような決意(妹に万引きなどさせてはいけない)をする助けになる老人柄本明にいたってはほとんど古典、童話的キャラ作りです。さて家族崩壊の引き金となる事件を起こし自分のアイデンティティを確定させた少年に対して、父親は追いすがるように接することしかできません。息子の相克とはいつもこのような形を取るもので、この点ではある種凡庸な少年のイニシエーションものと言うこともできます。
対して拾われてきた妹はより複雑な道程です。はじめリリーフランキーが率先して無責任にも連れ帰ってきた少女に難色を示すのは安藤サクラですが、次第に彼女と少女のつながりの方が強いように演出されはじめます。彼女らの同一性は風呂場で同じような暴行の跡を見つけ合うシーンでもっとも強調されますが、これも非常に一般的な母子像といえます(母子というものは父子よりもアイデンティティの混同が深刻なのです)。髪を切りこの家の子どもとなった後に浮かぶ「お兄ちゃん」という無邪気な呼び声に観客は安堵します。
子どもどうし、また家族の距離の縮まりは美しい海水浴のシークエンスで鮮烈な印象を与え、余白のある画面は否応なく観客の心にきます。ここの樹木希林はよかった。これをもって退場しなければどこで退場するのかというくらい鮮やかな演出。彼女は家族を眺めて何をつぶやいたのでしょうか。
水着を買ってもらい海水浴にも連れて行ってもらった少女のたどる道は明るくありません。諍いの絶えないらしい産みの親のところへ引き戻されます。理不尽な要求や暴力に反抗する力を多少身につけたような演出はされますが、ここにはおよそ救いがありません(凡庸なフィクションなら半年行方不明だった娘が帰ってきたなら多少改心するように作るのかもしれませんが、監督は家族の資格のないものにそれを与えることを徹底的にしません。また現実もその場合が多いでしょう)。少女は母親とのアイデンティティの隔絶も待たずに再び母親を失ってしまうのです。
安藤サクラはすべての罪をひっかぶり、服役するのですが、なんといっても取り調べのシークエンスは最高でした。過去の自分と同じように暴力に怯える少女を、過去の自分を救うように救うことを望んでいた彼女は、ただ血縁というしようのないもの一点で弾かれてしまいます。過去の己の救済という部分が親子関係には(善かれ悪しかれ)外せず、それによって母子は連帯し、同一化し、そこから己を引き剥がすことでイニシエーションを終えることができるのです。そこにはそれさえあればよく、母や娘という名前は必要ないはずなのですが、このような‘名付け得ぬもの’を世界は許してくれません。だからこその安藤サクラの「なんだろうね」なのです。
本作品の倫理観についてですが、万引きという特殊な題材上混乱するのかもしれませんが一貫したものがあると思います。というか万引きという手法を家族が連帯する手段に使ったからこそ家族が崩壊してしまった点にこの物語の哀切さはあるわけで、犯罪礼賛などでは決してありません(犯罪礼賛フィクションだとしても別に問題視するわけではありませんが)。ここは終盤リリーフランキーの取り調べ中、「おれに教えられることなんてそれくらいしかないから」を聞けばわかります。愛の手段は無限にあるはずなのに、現実で受け入れられないものを採用する者はやはり報いを受けるのです。
音だけの花火を見るシーンがやっぱり好きでした。見えないものだって美しいのです。
蘭

蘭の感想・評価

4.0
ちょい役もキャストが豪華
池松壮亮を台詞なしで使うとは!!
でも本当にみなさん演技すごい。
全てがすごく自然でずっと見入ってしまった。
どんな話か誰かに説明するとしたら
全てをちゃんと説明する自信はない。
でもよかった。
メタメタに怒られた仕事終わりに鑑賞したら、見事により辛い気持ちで帰ることになりました!!

観るとカレーうどんとコロッケを食べたくなる名作です。
シロ

シロの感想・評価

4.0
安藤サクラ、マジで無敵説

辛い過去を持った人間が人に優しくなれるか否かは、辛い過去から立ち直るのに人が介在したか否かとほぼ等しいんじゃないかと思ってる

答えを提示しない感じがいかにも邦画
「家族の絆は血縁関係ない」系って最近流行ってるのか?
INOKMN

INOKMNの感想・評価

5.0
もしかしたら、他の監督が造ると退屈してしまいそうなシーンも、何かを期待させたり想像させてくれるようなシーンになってて始めから最後までいい意味で心がギュってなってた。人権問題詰め込まれてるけど、全然気持ちは落ち込んでしまわない、ずっとその時々の場面に引き込まれる感じ。

エンドロールで観たシーンを繋ぎ合わせて浸りながら泣いたのは初めてだなぁ。すごいなぁ監督。。
13

13の感想・評価

4.9
良かった
終わり方も良かった
演者は全員素晴らしかったが個人的新顔の城桧吏君が最高だった
彰太が治に違和感を覚え離れる選択をしたことも1つの物の見方(正論・一般論)では捉えられない存在があるということも伝え方としてとても良かった
結果的には社会的に健全な終わり方をしたことも寂しくはあるけれど良いのだと思う
だがやはりもう少し、もう少しでいいから長く眺めて居たくなった
oza

ozaの感想・評価

4.5
あぁ。日本てこうなんだよー!っていう映画。いい意味で。
楽しいから。好きだから。では済まされないんだよね、日本。
愛おしいほど住みにくい国です。

孤独にならないために誰かと支え合うことが必要不可欠だから、
家族という集団に属したいだけなんじゃないか

この映画の中では、
「家庭のために頑張る」みたいな、月並みな思考が完全に撤退していた
各々が各々の拠り所を求めた結果のような、寄りかかり合った結果の家族という形に見えた
なのにどうしてあんなに暖かかったんだろう

家族って、何によって結びついてるの
作中でも問われてたけど
本当、何が家族を結びつけてるんだろう
愛とか血縁とか、絆とか、そういうんじゃなくて
やーせ

やーせの感想・評価

4.0
初是枝映画
こんなに深く考えさせられるのは、今の日本映画ではかなり貴重になってきました。
まず素晴らしかったのは演技とキャスト、
家族全員の演技は当然素晴らしいしその家族を取り巻く人たちもいい演技してました
家族の中にいた、子役2人も、すごく自然で、話によると、撮影当日に台詞を監督が言うらしいんですけど、そのおかげで、かなりナチュラルに台詞が入ってきました。
家族との絆が結構描かれていて、この心情描写が素晴らしいと思います、実際貧乏で特にできることがあると言ったら万引きぐらいだし、世間からみると、ダメな家族っだし、でもねみんなこんな世界でも明るくて笑いにもあふれていて、みんな仲良しだったし、どんだけみんな仲良いいかもね映画が進んでいくうちにわかってくる。
でもそれと同時にこの家族の秘密もわかってきて、その秘密もかなり衝撃的で、かなり映画のオチも見えづらかった。
それがまた素晴らしい、普通の先読み邦画とは全然違うって感じる。
最後に、映画を見終わったあと
家族って何?ってすごく痛感させられた。
この映画は見たほうがいいです。
あまりいろいろ言いたくないんだけど、言えるとしたらこれぐらいです。
この映画だけでも素晴らしいな是枝監督はってなりました。