万引き家族の作品情報・感想・評価 - 845ページ目

万引き家族2018年製作の映画)

上映日:2018年06月08日

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

4.1

あらすじ

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治…

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

「万引き家族」に投稿された感想・評価

老若男女を問わず、人という生き物を愛してやまない是枝監督の映画。

ずっと是枝監督が問い続けている
家族とは何かを
新しい視点で紡いだ本作。

ずっとずっと心が揺さぶられっぱなしの
2時間だった。

人という生き物の多面性が
所々で優しく重なり合ったり
ぶつかりあったり

家族は、血縁や戸籍でくくれるものではないことを改めて突きつけられた。

最高にいい人も最高に悪い人もいない。
パーセンテージの差はあれど。

でも是枝監督の人と人との温度は
やはり暖かい。
雑多な物に溢れたあの家が
人と人との距離の近さを表してる。
紡いできた歴史も表している。

あの家族がまた一緒に暮らせる日は
いつか来るの?
そんな想いをいまも想い続けている。
まさ

まさの感想・評価

3.9
リリー・フランキーかっこよすぎ
樹木希林は凄すぎてもう演技に見えない
ouch128

ouch128の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

2018.06.03

家族ってこういうものだよね、っていう色んな人の捉え方が見える映画。身近なのに各々答えが違う重いテーマに正面から向かっていっているような。

池脇千鶴の、教科書にそう書いてあります、みたいな母親像も正解だし、そこに対峙する安藤サクラのボロボロの主張も正解。あそこで自分の正義を振りかざせないあたりが、母親なり家族の難しさなんだと思う。

中〜終盤で覆されるものの、冒頭の食卓はどう見ても所謂「家族」にしか見えない。
全編を通して抉ってくる「家族」ってなんですか?という問いに対する回答は言わずもがな人それぞれ。ただ、一番それらしい答えはやっぱり安藤サクラそのものなのだろう。だからこそ、クライマックスの「じゃあね」が活きる。

しかし夏とそうめんは何故こんなにもエロいのだろうか…
いお

いおの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

先行上映で観てきました。

血のつながりだけが家族だという昨今の風潮にまっこうからたてついてる感じが好き。

安藤さんが良かったなぁ
ちまたでは松岡さんが良いという話でしたが
わたしは樹木希林がそこにいるのに、安藤サクラがすごかったなと
思いました。

子どもたちのすばらしさはもちろんなのだけど
最初のショットの彼の目が、誰も知らないのときの柳樂くんの目と同じで彼のこれからと柳樂くんのここまでとがグルグルしています。
子役を育てるのも発掘したおとなの責任。ぜひ。

手やからだのもつ肌の質感の強さが
どの場面にも強調されていた気がします。
役者の演技とカメラの寄り方との相乗効果なのか、まっすぐにとらえる映像美。
安藤さんの頬をぬぐうりんちゃんの小さな手が一番好きかも。

表彰されることの基準やら価値やらそんなものは素人のわたしにはわからないし無縁ですがこの映画が日本に住んでいない人たちに伝わったのだとしたら、すごいことだなと。
pan

panの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

予告見て「祖母の年金と万引きで生計を立てていた家族。だが、家族には秘密があった」というナレーションを鵜呑みにしていたんだけど。
いや、ちょっと違った。
えー、まず年金はあてにしてない、というかみんなちゃんと働いていた。
(えっ、仕事してるじゃん!)と、会場の全員が思ったはず。
家族構成(?)は、祖母、母、その妹、父、小学生の男の子で、子ども以外はみんな働いていて、父も母も家にお金を入れていたのでこれまたびっくり。
父が虐待されていたらしき女児を拾ってきて、その子も家に馴染んでみんな楽しそうな団欒繰り広げる場面『ノーボーイズ、ノークライ』という私は超好きだけど興行的には全然だった、あの映画のワンシーンを思い出した。
彼らが本当に楽しそうなので、いつまでもこのまま楽しく暮らせたらいいのにと、有り得ない事をちょっと望んでしまったりもした。

この「新しい妹」が駄菓子屋で万引きをした時、店のじいさんは見破っていて「妹にはさせるなよ」と男の子に言ってお菓子をくれるんだけど、この時、少年の胸に何かが芽生えたと思う。
あれは罪悪感だったんだろうか、それ以降、自分のしている事、家族のする事をじっと見て考えているようだった。
「お店にあるものは誰のものでもない」という父。
「万引き?いいんじゃないの、ちょっとくらい。お店が潰れなきゃね」という母。

祖母の死、その後の少年の怪我と入院から足がついて警察に捕まり、疑似家族の解体が始まる。
「死体遺棄は大きな罪ですよ」
「・・・捨ててない・・捨ててない!拾ったんだ。誰かが捨ててたものを私たちが拾ったんだ!」
この場面と
「子ども達はあなたの事を、何て呼んでいましたか?」という問いかけに涙する母の場面、ここは秀逸だった。
終わってから思い出したけど、あの泣く場面はケイト・ブランシェットが熱く語っていた場面じゃないかな。

みんなバラバラになり、両親の元に戻された「新しい妹」が、以前のようにベランダで一人遊びをしていて、ふと誰かを探すような仕草をする場面で終わり。

あの子は明らかに虐待されていたのに、戻すんだ。
作中なんども「本当の親がいいに決まってる」というセリフも出てきたけど、そうなのかな。
逆に少年の方は父が離れがたく思っていたけど、母が「わたしらじゃだめなんだ」と、少年を拾った場所や車のナンバーを彼に教えていた。
「僕、ワザと怪我した」と告白してたし、彼はこの状況から逃げたかったのかもしれない。
家族も所詮は人間関係だよな。
ただ、子どもには選択権がないってはなし。
「わたし達は選ばれたのかな」と、母が嬉しそうに語っていた場面が思い出される。
satanic

satanicの感想・評価

5.0
偽名、鏡、血縁、乳歯(!)、子供の未来、大人の過去、教えられること、言ったら殺す、池脇千鶴と高良健吾、元の家族に戻る、行く前戻った後、意識の芽生え、ルールの矛盾、モノの所有者
是枝監督は毎回家族を切り口にして映画を撮るけど、今回は家族を正面からえがいてる。家族とは何か。何が家族を家族たらしめるのか。
今作はそれをいろんな角度から考えさせるけど、最後の彼女の顔がその答えを物語ってるような気がした。
家族の面々だけでなく、刑事の2人、りんの母親まで自分好みのキャストだったのも嬉しかった。『誰も知らない』の柳楽優弥もそうだけど、是枝監督の子役を選ぶセンス!そして、松岡茉優が思いの外巨乳だった😇

このレビューはネタバレを含みます

家族、母、父という言葉は時にして呪いのワードになる。当事者にしかわからない繋がりなのに。それは繊細なもの。

・人物たちの描写がいい。優しさと業の深さ、欲と罪。
・花火大会の日の縁側のショットは、でも確かに「家族」だった。
・池脇千鶴の尋問はちょっと誇張しすぎな感もあったけど、安藤サクラの演技で帳消し、泣けた。
・りんちゃんの最後の表情、瞳に希望が見えた。それがまた胸を締め付けるのだけど、とても良かった。
安定の是枝作品過ぎた。
丁寧に家族を描いていた。
嘘かもしれないけど、あの瞬間やあの時は家族だった。たわいのない会話とか、役者の表情がうまく切り取られていた。
子役を最初の表情から最後映るところ全然違った。ネグレクトやDVとか現代の問題をうまく描いていて、本当の家族じゃなきゃだめなのかなとか色々考えちゃった。
語彙力なくてうまく言えないけど
一つ一つのシーンすごく印象に残った。
そして、安藤サクラ改めてすごいなって感じた。
多分2.3日経った後に思い出して涙出そうになる。そんな映画だった。いい映画は後から泣けて来る。
リリーが女体に付いたネギを味わう。安藤サクラが情感たっぷりに素麺をすする。脅す。涙する。ゲプゥする。松岡茉優が肢体をさらけ出し挑発する。樹木希林が毒を吐く。子役2人も大人に負けじと存在感を発揮する。

皆、凄みのある演技力を発揮する。ゲスさもあった!

そして、淡々と問いかける。家族、血の繋りとは何か?素麺には人間を発情させる何かがあるのか?答えずにスルリと逃げる。答えはないけど…

年間被害額4,000億以上の万引き天国、ジャポーン!仕事をしなくても年金詐欺と万引きで充分に生活できることを教示した問題作。上映後の被害急増は間違いなし!